不動産購入の流れ|内覧から引っ越しまでスケジュール

2019-11-16



気に入ったお家を見つけた。

お家を買いたいと思ったら引っ越しするまでにどんなことをやるんだろう。

お家を買うとなるとやることがたくさんあります。

買いたいと思っているお家が完成物件だったら、期間は約1ヵ月くらいです。

マイホーム購入までのスケジュールをひとつずつ解説します。

マイホーム購入までのスケジュール

こんにちは。

「無料仲介ネット」の福元(ふくもと)です。職業は不動産屋です。

お家を買うと言っても「新築一戸建て」「中古マンション」「中古一戸建て」といろいろあります。

やることや期間はあんまり変わりません。

順序通りにご案内します。

不動産購入の流れ|内覧から引き渡しまで

一般的なものとしてご案内いたします。前提としてこんな方の場合。

  • 会社員
  • 銀行ローン利用

そのときに必要になる書類なども記しておきます。

具体的な資料などは個別に異なる場合があります。

会社役員・自営業者などの場合はローン等で必要書類が異なります。

なので大体こんな感じという風に考えてください。

現金購入の方は住宅ローンの欄を飛ばしてください。

①物件を見つけよう

ほとんどの物件がネットで検索すれば見られるようになりました。

ネットで探すのが一番ですね。

ネットで検索したことがある人は気づいたと思います。不動産屋ごとに掲載されている物件は同じのが多いでしょ。どこの不動産屋でも同じ物件を取り扱えることが多いです。

ウチから買えば手数料が安くなるサービスやってます。安くなる可能性があります。ウチにも問い合わせていただければ嬉しいです。

②物件の内覧・見学

内見(内覧)です。

事前に予約が必要となることがほとんどです。

しっかりと見ましょう。

物件が気に入ったら・・・

③住宅のお申込み

物件が気に入ったら購入の申し込みとなります。

購入申込書(買付証明書)など各不動産会社で書式は異なります。

これに希望条件などを記入します。

価格交渉もこのタイミングでします。

記入するのは下記の通り。

  • 購入希望価格
  • 手付金
  • 契約予定日
  • 決済予定日
  • 住宅ローン借入の有無
  • 住宅ローン申込予定金額



記入する項目を少し説明。

購入希望価格

価格交渉をするのはこのタイミングです。

少しでも安く買いたいですよね。価格交渉は必ずやった方がいいですよ。

手付金

契約のときに売主に支払う金員です。

売買代金の一部に充当されます。

手付金は〇〇%が相場です、なんて話もありますが

最終的には売主との話し合いで決まります。

契約予定日

この日に向けて売主や仲介業者などが段取りをします。

日時の変更なんて言われると業者はフラフラになります。

時間もそれなりにかかりますので必ず時間が取れる日時を設定しましょう。

住宅ローンの借入の有無

住宅ローンを利用する場合はこの時点で伝えておきましょう。

なぜなら契約書に「住宅ローン特約」っていうのを入れてもらうためです。

「住宅ローン特約」というのは、この物件を購入するにあたって「住宅ローン」を利用しますよ、ってことです。

なので契約後に万一、住宅ローンが不調に終わった場合は「白紙解約」ができます、っていう項目です。

この項目、入ってないと大変です。ローンで買おうと思っていたのにローンが不調に終わったら違約になるかもしれません。

大抵はちゃんとこの項目は入ってます。まだこの時点は契約前です。念のため確認しておきましょう。

ローン申込金額

いくら借りるのか。これもしっかり書いておきましょう。

諸費用も借入される方は、その分も含めて書いておきましょう。

書式は不動産屋によって異なります。他にも項目があるかもしれません。

ちゃんと説明を受け、コピーももらっておきましょう。

参考記事不動産購入申込書(買付証明書)を提出?キャンセルできるの?

④住宅ローン事前審査申し込み

住宅ローンの事前審査です。

住宅ローンを利用して購入する場合、契約前に事前審査でも内定をもらってから契約となるケースがほとんどです。

事前審査に本人が用意する必要なものは下記の通りです。

金融機関によって違う場合もあり得ますので、金融機関の担当者に確認してください。

  • 源泉徴収票
  • 本人確認資料(運転免許証)
  • 健康保険証
  • 認印

全部コピーでOKです。

申込書は金融機関でもらえます。

またネットやアプリで申し込みなんてものもあります。

⑤住宅ローン事前審査結果

事前審査の結果が出ます。

金利などの借入条件もこの時点で決まります。

契約する前に金利が先に決まっていると毎月の返済額も決まります。

⑥住宅ご契約

ご本人様が用意するもの

  • 認印
  • 本人確認資料(運転免許証)
  • 手付金

重要事項の説明や契約書の読み上げなどです。

2時間以上かかります。

⑦住宅ローン本申し込み

ご本人様が用意するもの

  • 実印
  • 印鑑証明証
  • 住民票
  • 源泉徴収票
  • 住民税決定通知書

本審査の用紙などは金融機関からもらえます。

各書類の通数などは確認しましょう。

⑧住宅ローン本申し込み審査結果

「事前の内定が本審査で否決」というお話を稀に聞きます。

事前審査の段階と本審査の段階で変わりがなければ安心していただいていいと思います。

否決になる場合は

  • 転職した
  • 新たに借り入れをした

この様に変わりがあった場合です。

また銀行ローンでは「団体信用生命保険の加入」が条件となります。

団信加入に不安要素のある方は事前審査段階で先に審査をしておきましょう。またワイド団信などを検討します。

「事前の内定が本審査で否決」というのはネット銀行などの「仮審査」と「事前審査」やフラットの窓口機関の「事前審査」と住宅金融支援機構の「審査」を混同しているのではないかと思われます。

繰り返しになりますが事前審査のときと変化がなければ心配は無いといえます。

⑨現地立ち合い

新築物件の場合は「売主」「買主」「媒介業者」が集まって「現地で物件をチェック」します。

キズなどがあった場合は「売主」が引き渡しまでに補修をします。

引き渡し後にキズなどが見つかった場合は補修の対象外になる場合もあります。

しっかりチェックしましょう。

中古物件の場合は該当しない場合がほとんどです。

⑩金銭消費貸借契約

金融機関と住宅ローンの契約をします。

金銭消費貸借契約と長い名前ですが「金消契約」(きんしょうけいやく)などと略して言うことが多いです。

ご本人さんがご用意いただくもの

  • 実印
  • 銀行印
  • 本人確認資料(運転免許証)
  • 健康保険証
  • 収入印紙
  • 売買契約書
  • 重要事項説明書

住民票や印鑑証明書なども必要なのですが、大抵の場合は本審査時に渡していることがあります。渡してない場合は通数を確認して持参してください。

収入印紙は借入金額等で変わりますので必要な金額相当分を事前に確認しましょう。

売買契約書や重要事項説明書は契約時に発行されていると思います。原本確認をすることになります。

忘れ物があると金消契約ができないこともありますので、注意です。

⑪お引渡し(決済)

いよいよお引渡しです。

「売主」や「司法書士」なども同席します。

売主に残金を支払い、カギを受け取ります。

ご本人様がご用意いただくもの

  • 本人確認資料(運転免許証)
  • 実印
  • 通帳・通帳印



ざっくりですが、不動産購入の流れでした。

大体こんな感じという流れですので、それぞれの「ご本人様がご用意いただくもの」は金融機関によって違う場合がありますので確認してください。

完成している物件であれば、約1ヵ月くらいでお引き渡しまで進んで行きます。

不動産の購入の流れの注意点

最後に注意点です。

不動産屋は仕事なので当たり前のように各項目の手続きを行います。

購入するお客様は初めてのことも多いと思います。

注意するのは不動産業者が「書類作成」などするのは当たり前なのに「書類作成費用」を請求された、

また住宅ローンの手続きを代行したなどの理由で「住宅ローン事務手続き代行費」などを請求されたなどのお話も聞きます。

これは違法ではありませんが、住宅ローンの手続きなんかカンタンです。数十万円を請求された、なんて話も聞きます。

ウチから審査を申し込むと金利が安くなりますよ、などと訳の分からないことをいう営業マンもいるようです。

知っておいた方が良いかと思いましたので念のため書きました。

参考にされてください。

  • この記事を書いた人

福元 雄二(ふくもと ゆうじ)宅地建物取引士

株式会社 LIC 代表(無料仲介ネット運営) ネコ保護しました。野良につきなつきません。その子を正社員として採用。毎日事務所に居ます。一緒に居ると楽しい。私も事務所にいることが多くなりました。なのでブログ書き始めした。お家探しの方々にお役に立てると嬉しいです。

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