どこも同じ物件が載っている!でもどこの不動産会社も同じじゃない!

2019-12-28

不動産検索サイトを見ていると同じ物件が載っていた。

同じ物件を複数の不動産屋が載せている。

Q:不動産屋の取扱い物件ってどこも同じなの?
A:ほとんど同じです



Q:頼む不動産屋によって違いはあるの?
A:あります。



Q:損したり得したりすることはあるの?
A:あります。



こういった疑問をくわしく解説します。

どこも同じ物件が載ってた。なんで?

こんにちは。
「無料仲介ネット」の福元です。

不動産屋です。
新築一戸建てや
中古マンションの
仲介手数料が無料になるサービスやってる会社です。

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不動産を検索していると同じ物件を、複数の不動産屋が載せていることがあります。

ウチも他社と同じ物件を載せていることがあります。


同じ物件であっても不動産屋によって購入にかかる費用が違ったりします。

なのでどこの不動産屋も同じではありません。


そんな物件が気になったとき、どの不動産屋に問い合わせればいいのか?

詳しく解説します。

同じ物件を複数の不動産屋が掲載している理由

物件を探すとき検索サイトで探すことが多いと思います。

スーモやホームズといった検索サイトですね。


見ていると同じ物件をたくさんの不動産屋が広告しています。


その理由は「レインズ」です。

「レインズ」というネットワークを不動産屋は使っています。

ちなみに不動産屋さんに「これはレインズ物件ですか?」なんて質問するとプロっぽいです。

同じの物件はレインズ物件がほとんど

レインズとは
【Real Estate Information Network System】

この頭文字【REINS】を取ってレインズって呼んでます。


これを解説すると長くなるので簡単に説明します。

不動産屋の大手業者から中小零細業者までが加盟しています。
加盟業者が不動産情報データベースに登録します。
瞬時に加盟業者すべてに情報提供ができるネットワーク。

これがレインズです。

レインズ物件ってどんな物件


レインズ物件を知れば、こんなことが分かります。

  • 同じ物件が広告される理由。
  • 損せずに購入できる理由



レインズにはどんな物件が登録されているの?

カンタンにご説明します。

レインズに登録されている物件
ケース1

例えばAさんが「お家を売って欲しい」とB社に頼んだとします。

B社はレインズに登録義務が生じます。

すると他の加盟業者にも瞬時に売物件情報が伝わります。

他の加盟業者も買主を探します。

そして複数の加盟業者が「購入希望のお客様に向けた広告」をネットに載せた。

レインズに登録されている物件
ケース2

不動産会社も自社の物件をレインズに載せたい場合は自らレインズに登録します。


大体こんな感じです。


一般の人はレインズを見ることはできません。
加盟業者のみが見ることができます。


複数の不動産会社を回っても似たような物件ばかりなのはこれが理由です。

なので同じ物件が載っている場合、全部がこのレインズ物件ではありませんが「ほとんどレインズ物件」です。

レインズについてはこちらの記事でもくわしく解説しています。
参考レインズを通して解説|仲介手数料が無料の会社は不安

レインズ物件を他の不動産屋も広告するのはなぜ?

広告する理由は儲かるからです

なぜ複数の不動産会社が同じ物件を広告をするのか?

それは儲かるからです。


レインズに登録された物件は【仲介物件】です。

不動産屋にとって【仲介物件】は商品です。


新築・中古を問わず売主直売などを除くと【レインズ物件:仲介物件】は商品です。


仲介物件ですから仲介手数料がかかります。


仲介会社は仲介手数料で利益を上げています。


仲介手数料がもらえる物件であれば販売を担当すれば儲かります。


なのでスーモやホームズに掲載して【買いたいお客さん】を募集します。


複数の不動産会社が同じ物件を載せている理由です。


大手の不動産業者でも中小零細業者でも同じ物件を広告している理由はこういうことです。

どこから購入しても同じなの?

Q:同じ物件ならどこで買っても同じ?

A:違います。



次項でくわしく解説します。

同じ物件は複数の不動産会社に問い合わせよう

同じ物件が複数の不動産屋から広告|どこに問い合わせるのが良い?

同じ物件が複数の不動産屋から広告がでていた。

その物件が気になった。

どこの不動産屋に問い合わせれば良い?

問い合わせは複数の不動産屋にしよう

Q:どこの不動産屋に問い合わせる?

A:「複数の不動産会社」に問い合わせしましょう。



気になる物件を見つけたら内覧したくなります。

その前に必ず複数の不動産屋に問い合わせしましょう。

そして複数の不動産屋から資金計画書をもらおう。

問い合わせでもらうもの

複数の不動産屋に問い合わせる理由は、
内覧をどこの不動産業者に依頼するのかを決めるためです。

資料請求したことのある方ならお分かりだと思います。

届く資料とポータルサイトに載っていた情報はほぼ同じです。

なので資料請求時にはサイトに載っていないことを聞くのが良いと思います。


具体的には

  • 諸費用の概算
  • 資金計画書

などをもらいましょう。

情報の出し惜しみをする不動産業者などは排除することもできます。

資金計画書で費用が違ったら大問題です。

なんだコレ?っていう項目もあります。

不動産取引は初めての方も多く、それをいいことに、訳のわからない費用を請求する業者がたくさんあります。

業界の闇とまではいいません。住宅ローン代行費などの名目で10万円とか普通に請求する業者もあります。


後で後悔しても仕方ありません。

事前に貰っておけば、購入手続きなどが具体的になったとき支払う必要のない項目の費用を請求されてしまう、なんてトラブルも未然に防ぐことができます。

どこの不動産屋で内覧申し込む

購入時の諸費用明細(資金計画書)を先にもらう理由は、不動産屋によって費用が違うから。

物件によっては100万円以上も変わることがあります。

内覧は、不動産屋を比較したうえで申し込みましょう。


ここの不動産屋が良いな。でも違う不動産屋でもう内覧した。
という方はこちらを参考にしてください。
違う不動産屋で同じ物件を内覧|ダメじゃないけど問題ありかも?


諸費用明細(資金計画)を詳しく知りたい方。
ウチの資金計画書を公開しているので参考にしてください。
新築一戸建て(資金計画)
中古マンション(資金計画)

同じ物件は不動産会社によって損しない?

資金面で損しないか心配

資金計画書を先にもらいましたか?


資金計画は比較しましたか?


分からないものはググってちゃんと調べましょう。


納得の良く内容だったら、基本は不動産屋によって損することはありません。

なので資金計画書などは先にもらいましょう。

アフターサービスが心配

あと気になるのは不動産会社によってアフターサービスが違うんじゃない?です。


関係ありません。違いません。


仲介業者の仕事は不動産取引を成約させることです。


業者が売主の場合は、売主である業者がアフターサービスの義務を負います。


売主と仲介業者は全くの別物です。


「仲介会社A社とB社ではアフターサービスが違った」なんてことはありません。

中古物件も同じ

アフターサービスは中古物件を買ったときも同じくどこの不動産屋も同じです。

一般の方が売主になる場合は、現状有姿取引が多いです。

現状有姿とは物件はそのまんまの引き渡しですよ、ってことです。

給排水のみ3ヶ月とかある場合もあります。

でも不動産屋によって内容が変わるというものではありません。

気になるならインスペクションを利用しよう

中古物件は保証がないからなぁ。と気になる方はプロのインスペクション(建物診断)を利用するのも一つです。

販売時に受けてある物件も稀にありますが、受けてないのが多いです。

受けるとお金が別途にかかりますが安心材料になります。

新築建売でもインスペクションをされる方もいらっしゃいます。

同じ物件で損しないために必要なことまとめ

  • 同じ物件が広告掲載されているのはレインズ物件。
  • 大手業者や中小零細業者で判断できない。
  • 気になる物件を見つけた場合は複数の不動産会社に問い合わせる。
  • 内覧前に資金計画書などを出してもらう。
  • 内覧する不動産屋は比較の上で決める。

お家探しの参考になれば幸いです。


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  • この記事を書いた人

福元 雄二(ふくもと ゆうじ)宅地建物取引士

株式会社 LIC 代表(無料仲介ネット運営) ネコ保護しました。野良につきなつきません。その子を正社員として採用。毎日事務所に居ます。一緒に居ると楽しい。私も事務所にいることが多くなりました。なのでブログ書き始めした。お家探しの方々にお役に立てると嬉しいです。

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