不動産購入申込書(買付証明書)を提出?キャンセルできるの?

2020-05-28

不動産を見に行ったら気に入った。

「欲しいな」と思ったら不動産購入申込書を提出します。

購入申込書にはどんな意味があるのか?何を書くのか?などを解説します。

不動産購入申込書(買付証明書

こんにちは。無料仲介ネットの福元です。

中古マンション・新築一戸建ての仲介手数料割引サービスの会社やってます。

中古マンションや新築一戸建てを買うとき書く購入申込書。

価格交渉なども購入申込書でします。

「購入申込書はキャンセルできるの?」キャンセルの事例も紹介します。

ちなみに購入申込書と買付証明書は同じ意味です。

そんな購入申込書について詳しく不動産屋が解説します。

不動産購入申込書(買付証明書)とは

購入申込書とはこれです。

書式は特に決まっていません。

とりあえず一般的なものはこんな感じです。

不動産購入申込書の書き方

日付・署名・押印

記入日と住所・氏名・押印します。

「買いたいですよ」という意思表示です

購入条件

1の購入条件のところに購入希望金額を書きます。

購入希望金額なので価格交渉もこれを使います。

たとえば販売価格は2580万円だけど、2500万円だったら買ってもいいかな、

と思ったら売買価格の欄に2500万円と書きましょう。

売主さんも、署名押印済みの購入申込書に2500万円と書いてあったら、値引きを真剣に考えます。少しでも安く買いたいのは当たり前なので価格交渉はやった方がいいです。

ただ市場価格とかけ離れている金額が書いてあったら、ぜんぜん相手にされないことになります。なのでよく考えて記入しましょう。

手付金

手付金です。

契約時の手付金を記入します。物件価格の1割までが目安です。

金額は相談。なので手付金は無理のない金額を記入しましょう。

日付は契約予定日。後で変更可能。この日くらいかな?くらいでいいです。

中間金・残代金

中間金が必要な物件は、記入しましょう。

残代金は(売買価格-手付金-中間金=残代金)です。

日付は決済日(引渡日)を記入します。これも後で変更可能。この日くらいかな?を記入しておきましょう。

住宅ローンの利用

住宅ローンの利用があるかどうかを記入します。

有の場合は、予定額も記入します。

その他の条件

その他の条件って何?

金額以外のことです。新築一戸建てなら「オプションサービスしてね」とか、中古マンションのときには、設置してあるエアコン付きだったのですが「ウチのヤツの方がモノがいいのでエアコン撤去してください」なんてこともありました。

また気になることがあれば記入しておきましょう。

購入申込書の意味

購入申込書の意味としては「購入したい」という意思表示です。

手付金・手付金を支払う日付を記入したりするのは、「この金額・日程・内容で契約・引き渡しを希望します」というものです。

売主が「OKですよ」といえば、そのまま契約できます。

売主の希望と違いがある場合は、調整します。

なので購入申込書(買付証明書)は契約とは違います。

契約の前段階のようなものです。

キャンセルできるの?|購入申込書(買付証明書)

「購入申込書を出したけどキャンセルできるの?」

キャンセルはできます。

具体的なキャンセルの事例を紹介します。

住宅ローンが通らない

購入申込書には「住宅ローンの利用」という欄がありました。

住宅ローンの利用を前提として、購入を希望しました。ところが予定していた住宅ローンが通らない、なんてこともあります。

その場合は、購入申込書の条件内容を満たさないので購入申込書はキャンセルとなります。

住宅ローンが通らないことでキャンセルになることは珍しくありません。

住宅ローンの落ちる理由などはこちらを参考にしてください。

住宅ローンに落ちる人・通る人|審査基準

家族の反対

本人たちが気に入っても家族が反対して突然キャンセルになったケースもありました。

親の反対です。

ご夫婦・お子様2人・奥様のご両親、6名で内覧。物件を気に入りました。

購入申込書に記入。

ところが翌日ご主人がお母さんに報告したところ猛反対にあった。

お母さんは同居を考えていたようです。

とても悲しい結果になったことがありました。

注意点|購入申込書(買付証明書)

購入申込書(買付証明書)は契約の前段階のようなもの、というのは前述のとおりです。

購入申込書には法的拘束力がありません。キャンセルもできます。

キャンセルは誰も得しません。

購入の意思が固まるまで購入申込書は書かない方がいいです。

売主は、購入申込書が提出されると価格交渉や日程のことを真剣に考えます。

不動産屋は成約に向けて住宅ローン手続きや物件の調査などを行います。

キャンセルになると手間だけが課せられたことになります。

なので購入希望者は信用を失います。

もちろん止むを得ない事情がある場合は別です。

購入申込書が提出されると多くの人が動きます。

しっかりと検討の上、購入の意思が固まってから書きましょう。

稀に出会うお客さんで「考える時間が欲しいので申込書は書きますが、あとでキャンセルしてもいいですか」という方が居ます。

キャンセル前提の購入申込は、そもそも申込ではありませんのでウチでは受け取りません。

なぜその質問をされたのか気になり、聞いてみました。

以前に案内してくれた営業マンが

「後でキャンセルしてもいいので、とりあえず購入申込書を・・・」と言っていたそうです。

そうなると他の方はその間、物件を検討することができなくなります。

つまり売主からみれば、販売機会を奪われる、ということになります。

その営業マンは売主に信頼されているでしょうか。

その人に大切な不動産購入を本当に任せていいのかどうかの問題だと思われます。

購入申込書は、買主の購入の意思を示し、購入条件の希望を伝えるものです。

迷っているということはまだ「意思が固まっていない」ということです。

購入申込書を書くには、まだ何か情報が不足している、ということではないでしょうか。

参考記事 不動産購入の流れ|内覧から引っ越しまでスケジュール

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  • この記事を書いた人

福元 雄二(ふくもと ゆうじ)宅地建物取引士

株式会社 LIC 代表(無料仲介ネット運営) ネコ保護しました。野良につきなつきません。その子を正社員として採用。毎日事務所に居ます。一緒に居ると楽しい。私も事務所にいることが多くなりました。なのでブログ書き始めした。お家探しの方々にお役に立てると嬉しいです。

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